靴クリーム メンテナンス 大きく改訂
靴クリームの紹介&メンテ。
靴に必要なのは、水、油脂、が主に必要かと思います。
天然、合成でもなんでも良いですが、とにかくこの二種類を補給することが大事。
革はタンパク質、水、脂肪で構成されている(脂肪分はおおかた除去されているのかな??)。そういう理由で著しい水分、油脂の欠如はクラックにつながるし、つやも無くなる。
革(タンパク質自身)は水を抱き込んで構造形成しているが、ドライコンディションで放置し続ければ、その水も減少するw(実際0にはならない。)
*化学屋であっても革に浸透する油脂や水の状態に詳しいわけでない。あしからず。
革には水と油脂が必要だが、それを補給するには基本デリケートクリームと言われている物だけで良いはず。
しかし、長年履いていると色も退色し、更に幾人かの人は艶も欲しがる。しかもそういった場合の艶は革本来の自然な艶でなく、人工的に光らせて作る艶である。これに必要なのは油脂と蝋成分である。
これらを満足させるにはデリケートクリーム以外、ペースト状カラークリームや固形のワックスポリッシュも有効である。
しかしこれらのクリームはデコレートメインで(最近のは油分や水分も多く含みデリケートクリームの要素も併せ持っている物もある)革自体にはあまりよろしくないはずである(科学的には、、)。そういうわけで定期的に古いクリーム(色素、油脂、蝋)を除去してあげると良い。
定期的な除去が必要である理由は、クリームの成分が酸化して硬化したり変色したりするからである。
これをを防ぐために、リムーバーや汚れ落としで、時期をおいて拭き取るのが良い方法だと思う。
このときのクリーナーのチョイスはしばしば靴好きの間で話題になる。
つまり汚れ落としは革に悪いから使わない方が良いのではないのか?っということである。
これは素人で議論するのは非常に厄介な問題だが(正直科学ベースで話さないと論外)
クリームメーカーからしたらそこまで難問ではない気がする。
しかしメーカーが突っ込んだ科学ベースの解説を消費者にすることはない。
これがまた 靴好き達を更なる混沌とした世界へ落とし込む(不毛な議論の世界へと、、)。
ここで一つ思うのが、趣味とするならメーカーの講釈も良いが、自分で理解してみるのが、一番良いのではないか?ということだ。
調べるキーワードは、、
皮、革、なめし、色素、油脂、蝋、アルカン、溶媒、溶剤、有機化合物、UV、タンパク質、アミノ酸、加水分解、塩基、酸、などなどである。
こういった言葉を理解していけば無駄な労力、お金を使わずに済むだろう。
*1何とかオイル、油というのは実際の油脂が同じであることが多い。なので油脂の勉強をしたらそういうフレーズに惑わされずに済む。
*2有機溶剤の多く(全部で無い)は革に 良いか、悪いか。二択で選ぶなら悪になる。しかしながら量の問題で、1ヶ月・3ヶ月に一度・二度の使用で靴の革が崩壊することはないだろう。そんなきつい薬品は高濃度入っていない。
*3しいて言うなら一般的に付着する可能性で革に悪い物質を考えると、塩基性(アルカリ性)物質と界面活性剤位だろうか。
しかし界面活性剤は多くのクリームに入っており、防ぎようがない。でもそんなに苦慮すべきことではない。これまた傷めない程度の濃度で、デメリット(革の組織を痛めたりする事)よりメリットが勝るように分量が考えられ入っている。
クリーム紹介
これはメルトニアンやモウブレイのデリクリとなんら変わらないと思う。
内容物は
Soap 5%
Anti-oxidant 5%
Perfumes
limonene
citral
linalool
benzisothiazolinine
一般的な油脂は入っていない、、多分メルトニアンやモウブレイも入っていないのだろう。
しかし、€2.5程なので安いしまとめ買い。
もし買われるなら、Pediで売っているので同時購入を勧めます。
その他のクリームの使い方。
冬場、使ってない靴はシーズン中数回レノベーターやナッパレザーデリケートクリームを塗りたくります。
べとべとに塗って30分ほど放置して拭き取る、ということをしています。
これはクリームを浸透させ、クラックを防ぐためであります。多少過保護であると思うけど、靴と無駄に戯れるためにやっています。
クリームは靴2−5足に一瓶使うので相当塗ってます。
注意点としてレノベーターなど白濁の乳化性デリクリには蝋や油脂が比較的多いので、塗りたくった後は、ぬらした雑巾やしめらしたブラシでよく表皮の残留クリームを除去することが大切です。これを怠ると、ぬれたとき白い膜が張り非常にみっともなくなります。
レノベータークリームに関しては、最近瓶の容量が変わって割高になったと言う事実があります。一番左が新しいデザインの瓶。
サフィールノワールは、最高級クリームを謳っているので、どれも割高である。それでも、
レノベーターやナッパレザーデリケートクリームは使いが手が良いと思います。
まぁ最近のクリームは△△オイル、△△油などを謳い文句に付加価値を付けようとし過ぎている気がしますね。
どだいそんなに意味あるのか知りたい。
写真中央の黒い瓶はカラークリーム蝋多め。これは蝋が多め油多めでよく光る。
デリクリ使った後に塗るなら、しばらくおいて乾いてから使うことが大事。
*色を入れたいならリムーバーや汚れ落としで表面の色や油を抜いてから最初にカラークリームを塗らないと駄目です。これは当然で、カラークリーム塗る前に何らかのクリームを塗るとそいつが邪魔でカラークリームが乗らない。
次いでこのディアマント。
このクリームの特徴として、カラーシリーズのクリームはあまり色が入らない。
これが個人的には嬉しい。過度に着色できたらそれだけ色素が付着するので革にあまりよろしくない。
このクリームは非常に柔らかく塗りやすい。適度に光沢も出るので日常的に使いやすい。
最近はこればっかりである。大量に買ったのもあるけれど春から冬にかけてはあまりメンテしないのでこれで済ます。
*付加情報
一般的な靴クリームの成分分析(公開されている成分)の結果
固形靴クリーム:
ワックス類(モンタンワックス、ライスワックスなど)約30%、有機溶剤(脂肪族系)約65%、その他(着色料、柔軟剤、添加剤)約5%
靴クリーム(チューブ、ビン入り):
ワックス類(カルナバロウ、合成ワックスなど)約20~25%、有機溶剤(ミネラルターペンなど)約10~30%、水約50%、その他(乳化剤、着色剤、柔軟剤、香料)約10%
となっているようです。
2011年1月26日 第一版
2011年6月4日 第二版w
靴に必要なのは、水、油脂、が主に必要かと思います。
天然、合成でもなんでも良いですが、とにかくこの二種類を補給することが大事。
革はタンパク質、水、脂肪で構成されている(脂肪分はおおかた除去されているのかな??)。そういう理由で著しい水分、油脂の欠如はクラックにつながるし、つやも無くなる。
革(タンパク質自身)は水を抱き込んで構造形成しているが、ドライコンディションで放置し続ければ、その水も減少するw(実際0にはならない。)
*化学屋であっても革に浸透する油脂や水の状態に詳しいわけでない。あしからず。
革には水と油脂が必要だが、それを補給するには基本デリケートクリームと言われている物だけで良いはず。
しかし、長年履いていると色も退色し、更に幾人かの人は艶も欲しがる。しかもそういった場合の艶は革本来の自然な艶でなく、人工的に光らせて作る艶である。これに必要なのは油脂と蝋成分である。
これらを満足させるにはデリケートクリーム以外、ペースト状カラークリームや固形のワックスポリッシュも有効である。
しかしこれらのクリームはデコレートメインで(最近のは油分や水分も多く含みデリケートクリームの要素も併せ持っている物もある)革自体にはあまりよろしくないはずである(科学的には、、)。そういうわけで定期的に古いクリーム(色素、油脂、蝋)を除去してあげると良い。
定期的な除去が必要である理由は、クリームの成分が酸化して硬化したり変色したりするからである。
これをを防ぐために、リムーバーや汚れ落としで、時期をおいて拭き取るのが良い方法だと思う。
このときのクリーナーのチョイスはしばしば靴好きの間で話題になる。
つまり汚れ落としは革に悪いから使わない方が良いのではないのか?っということである。
これは素人で議論するのは非常に厄介な問題だが(正直科学ベースで話さないと論外)
クリームメーカーからしたらそこまで難問ではない気がする。
しかしメーカーが突っ込んだ科学ベースの解説を消費者にすることはない。
これがまた 靴好き達を更なる混沌とした世界へ落とし込む(不毛な議論の世界へと、、)。
ここで一つ思うのが、趣味とするならメーカーの講釈も良いが、自分で理解してみるのが、一番良いのではないか?ということだ。
調べるキーワードは、、
皮、革、なめし、色素、油脂、蝋、アルカン、溶媒、溶剤、有機化合物、UV、タンパク質、アミノ酸、加水分解、塩基、酸、などなどである。
こういった言葉を理解していけば無駄な労力、お金を使わずに済むだろう。
*1何とかオイル、油というのは実際の油脂が同じであることが多い。なので油脂の勉強をしたらそういうフレーズに惑わされずに済む。
*2有機溶剤の多く(全部で無い)は革に 良いか、悪いか。二択で選ぶなら悪になる。しかしながら量の問題で、1ヶ月・3ヶ月に一度・二度の使用で靴の革が崩壊することはないだろう。そんなきつい薬品は高濃度入っていない。
*3しいて言うなら一般的に付着する可能性で革に悪い物質を考えると、塩基性(アルカリ性)物質と界面活性剤位だろうか。
しかし界面活性剤は多くのクリームに入っており、防ぎようがない。でもそんなに苦慮すべきことではない。これまた傷めない程度の濃度で、デメリット(革の組織を痛めたりする事)よりメリットが勝るように分量が考えられ入っている。
クリーム紹介
これはメルトニアンやモウブレイのデリクリとなんら変わらないと思う。
内容物は
Soap 5%
Anti-oxidant 5%
Perfumes
limonene
citral
linalool
benzisothiazolinine
一般的な油脂は入っていない、、多分メルトニアンやモウブレイも入っていないのだろう。
しかし、€2.5程なので安いしまとめ買い。
もし買われるなら、Pediで売っているので同時購入を勧めます。
その他のクリームの使い方。
冬場、使ってない靴はシーズン中数回レノベーターやナッパレザーデリケートクリームを塗りたくります。
べとべとに塗って30分ほど放置して拭き取る、ということをしています。
これはクリームを浸透させ、クラックを防ぐためであります。多少過保護であると思うけど、靴と無駄に戯れるためにやっています。
クリームは靴2−5足に一瓶使うので相当塗ってます。
注意点としてレノベーターなど白濁の乳化性デリクリには蝋や油脂が比較的多いので、塗りたくった後は、ぬらした雑巾やしめらしたブラシでよく表皮の残留クリームを除去することが大切です。これを怠ると、ぬれたとき白い膜が張り非常にみっともなくなります。
レノベータークリームに関しては、最近瓶の容量が変わって割高になったと言う事実があります。一番左が新しいデザインの瓶。
サフィールノワールは、最高級クリームを謳っているので、どれも割高である。それでも、
レノベーターやナッパレザーデリケートクリームは使いが手が良いと思います。
まぁ最近のクリームは△△オイル、△△油などを謳い文句に付加価値を付けようとし過ぎている気がしますね。
どだいそんなに意味あるのか知りたい。
写真中央の黒い瓶はカラークリーム蝋多め。これは蝋が多め油多めでよく光る。
デリクリ使った後に塗るなら、しばらくおいて乾いてから使うことが大事。
*色を入れたいならリムーバーや汚れ落としで表面の色や油を抜いてから最初にカラークリームを塗らないと駄目です。これは当然で、カラークリーム塗る前に何らかのクリームを塗るとそいつが邪魔でカラークリームが乗らない。
次いでこのディアマント。
このクリームの特徴として、カラーシリーズのクリームはあまり色が入らない。
これが個人的には嬉しい。過度に着色できたらそれだけ色素が付着するので革にあまりよろしくない。
このクリームは非常に柔らかく塗りやすい。適度に光沢も出るので日常的に使いやすい。
最近はこればっかりである。大量に買ったのもあるけれど春から冬にかけてはあまりメンテしないのでこれで済ます。
*付加情報
一般的な靴クリームの成分分析(公開されている成分)の結果
固形靴クリーム:
ワックス類(モンタンワックス、ライスワックスなど)約30%、有機溶剤(脂肪族系)約65%、その他(着色料、柔軟剤、添加剤)約5%
靴クリーム(チューブ、ビン入り):
ワックス類(カルナバロウ、合成ワックスなど)約20~25%、有機溶剤(ミネラルターペンなど)約10~30%、水約50%、その他(乳化剤、着色剤、柔軟剤、香料)約10%
となっているようです。
2011年1月26日 第一版
2011年6月4日 第二版w
by momenchi
| 2011-06-05 01:03
| Shoes!